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「省エネルギー住宅」への道 第3回目
庇(ひさし)について2 日射コントロール
前回も触れましたように、庇下の空間は「縁」と呼ばれるよう
に、日本の住宅の大きな特徴となっています。
外と内の空間を繋ぎ、外でも内でもないグレーの空間として日本の庭の自然と一体化しました。開放的な空間構成には不可欠な要素となっています。
従ってその効用を日射遮蔽だけで語ることはできませんが、日射を遮るにはどれだけの軒の出があれば良いでしょうか。
一般に南向きであれば庇の出は窓高の五分の一といいます。それだけの出があれば夏至の日は一日中ほとんど日が入りません。
また樹木やトレリス(垂直な格子状植物棚)、朝顔やヘチマで窓を覆うのは視覚的にも楽しく、80%の日射を遮る効果もあります。
夏は葉が茂って日を遮り、冬は枯れて日を導くことも期待できるのですから、自動の日射コントロール装置と言えなくはありません。
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